ニッシーの「どハマり海遊び」水中 望遠マクロレンズ編 その2 | ユクサおおすみ海の学校 スタッフブログ|学校に泊まる 鹿児島の体験型宿泊施設|合宿|研修|キャンプ|修学旅行
ユクサおおすみ海の学校

スタッフブログ

ニッシーの「どハマり海遊び」水中 望遠マクロレンズ編 その2

スタッフブログ | 

前回の続き~    ※画像データが小さいものしか保存なく、ボケて見にくいですがご了承を。

さて、ポートと三脚座が当たってそのままではレンズが収まらない問題の部分は、真ん中に見えるポートの盛り上がっているところ。ここは、ポートとハウジング本体との個体差やなどによって生ずるポートの締まり終わり位置を調整するため、ポート本体と「ネジ」になっている端の部分をずらす事が出来るようにフランジ状態に合わさっているのだが、多少削っても強度や防水性に影響があるとは思えない部分である。これにわずか三脚座が邪魔になってレンズが入らないのだ。ハウジングメーカーでは「三脚座をはずして」使用する製品となっているが、今回はこれをハンドパワーでヤスリがけしてしまおうというのだ。「もう〇〇には出せない」傷ものにしてしまうのだが、さて成功するのでありましょうか?。

ヤスリをかけてしまえば、もう後戻りはできないのである。

このために導入されたヤスリ群。特別のものではないけど、新品の切れ味が必要だ。

まずはハウジングにセットしてみて、どの部分がどの程度当たっているか確認。ポートは実際の組み立てトルクで締め付けて、きちんと位置を決め、他の機構に一番影響しない場所に三脚座をもってきて削る位置を決める。真上からちょっと右側に良いスペースがあり、ここに三脚座が通る「切り欠き」を作るのだ。カメラを装着する度、三脚座を定位置にセットする面倒があるけど、仕方ないっすな。

「切り欠き」は三脚座の幅に少し余裕をもたす程度の幅で、構造上のボルトとボルトの間スペースを利用。深さは1ミリ程度あれば足りそうだが、実際に削りながら合わせながら…

ポートの命とも言うべき、防水性に影響のあるOリング接触面をカバーしておく。万一、傷がついたらオシャカであるのよね。細いビニールホースを切り込んで取り付けた。Oリングも取り外しておく。これで手荒な手術も安心。

胸で十字をきって手術開始。「アーメン」。真四角で力の入る形のヤスリで削り始める。コツは「作業中は邪念を捨てる」ことだ。

円形の内側を削るので、両はじから決めていく。端の方ほど削る量が多い。

ある程度までいったら、平ヤスリに変えて平らに削り進める。最深の注意が必要、慎重に慎重に削り続けるのだ。

こんな事して大丈夫だろーか。などの邪念が正確な作業の大敵。そういうときは一服しよう。
こんな事して大丈夫だろーか。などの邪念が正確な作業の大敵。そういうときは一服しよう。

ほぼ削り終えた。水洗いで削り金属粉をきれいに落とし、仮セットしてみて十分にクリアランスが確保できるかチェック。強度に全く問題のない程度の深さで事は足りる。

こんな具合に三脚座をかわす。

深さに問題なければ完成。裏側も面取りして無事手術完了である。カメラセッティング時にわかりやすいよう、「切り欠き」部分は黄色に塗る予定。

ヤスリセット5本のうち、使用したのは真四角なタイプ、平型、半丸の3本でした。

「切り欠き」はこの位置が他に干渉しにくいベストポジション。ポートを本締め付けした状態でこの位置になる。

組み付けて動作チェック。スムーズにピント操作もできて問題は無し。

レンズの長さゆえにハウジング全体も長くなったなぁ。

クローズアップレンズも装着可能。付ければ200ミリマクロの最短撮影距離を少し短くできる。

恐ろしく浅い被写界深度のため、ファインダー像は一点を除いて超ボケボケ。しかしこれがマニュアルでのピント合わせに役立ち、どこにピントがきているかとっても視認しやすい。実際の撮影画像はここまでボケていないけど。あとは撮影距離と絞りで変わるのだけどね。上のような最短撮影距離での等倍マクロ撮影だと、ピントをもってきたい場所が端っこにあることも多く、オートでフォーカスロックじゃ、超マクロで動く魚の目にピントはこないのだっス。マニュアルでの置きピン撮影が主体なので、ピントの把握がファインダー頼り、このハッキリさはうれしい。

この200ミリマクロ、難を言えばレンズだけで1.2キロの重さ。レンズも少々暗く感じる。アクションファインダーが暗めだからかな……。もひとつ円形絞りだったらなぁ、と欲は深いが、他に望遠マクロは180mmズームマクロしかない。しかし180mmズームマクロはF4に装着すると特有のウイークポイントがある。
nikonによると….<F4のマルチパターン測光・中央部重点測光で撮影をする場合は、ファインダースクリーン露出補正ダイヤルを使用してマイナス1/2段補正のこと。理由は、ファインダー内の受け光素子がスクリーンを通過した拡散光を斜め方向から見ている為、このレンズとの組み合わせでは、測光誤差が生じる為。また、カメラの露出補正ダイヤルによる露出補正は不可。> さらに最短撮影距離が37センチなので、100ミリマクロと5センチしか変わらん。これじゃ近寄ると逃げちゃう被写体撮りには意味ないのだ。
と、なんとか無事に改造手術を終え、200ミリデビューとなります。これが水没の原因となることは、まぁ無いとは思いますが、万が一の事もあるので、良い子の皆さまはくれぐれも真似しないよう、ご注意をお願いします。

 

と、こんなコトをやってた頃が妙に懐かしい。そこで…
鹿児島で出会ったせっかくの海、ユクサ前のプライベートビーチで「どハマり的な海遊び」探求に燃え上がり始めており、今年のテーマを以下に構えました。

①ユクサ前ビーチの水中探索(被写体テーマの調査)
②水中マップ作製
③スノーケルフィッシング(海面に浮かびながら狙って釣る) 以上の3本でーす。

春以降の「海遊び」に乞うご期待っ!!

 

パウダーブルーサージョンフィッシュの舞 (これはGOPRO撮影です〜)