「ユクサおおすみ海の学校」を運営している「株式会社Katasudde」代表の川畠です。
2018年7月15日に開催された開校記念式典から今日で5年でした。これまで支えて頂いている多くの関係者の皆様、スタッフ、役員、そして訪れてくださったたくさんのお客様に心からの感謝を申し上げます。
開校してから半分以上の期間がコロナ禍という波乱万丈な5年間でしたが、なんとか無事にここまで来れました。5周年を記念して、今までの道のりをたくさんの人への感謝を想いつつ、私の目線で振り返ってみたいと思います。
ここ「ユクサおおすみ海の学校」は2013年に閉校となった鹿児島県鹿屋市の旧菅原小学校校舎および敷地を鹿屋市から公募を経て借り受け、体験滞在型宿泊施設および観光拠点施設として2018年7月にオープンしました。
この施設のリノベーションから運営まで手掛ける株式会社Katasuddeは、東京でリノベーションを手掛けるブルースタジオと鹿屋市でまちづくりに取り組む大隅家守舎の役員によって構成された会社です。ブルースタジオの代表でもある大地山が鹿屋出身であったこともあり、地域活性化のために一緒に手を組みこの事業に取り組むことになりました。何より、泊りに行きたくなる場所がほとんどないと思っていた大隅において、全国から泊りに来るような場所をつくることは楽しそうだし私達がやるべきだと感じたのです。
開校記念式典では全国から支援者の皆様をはじめ、地域の方々、マスコミ関係者やブルースタジオのスタッフの皆さんなど、本当にたくさんの方々で賑わったのが懐かしく感じます。上薗町内会長が嬉しそうに、この小学校に子供たちの声が再び戻ってきて嬉しいと言っていただいたことに感動したのを強く覚えております。さあ、いよいよ始まるんだなと。
※その際に取材していた記事はこちら
鹿児島・大隅「ユクサおおすみ海の学校」。廃校利用で、地域の魅力発信する体験型宿泊施設(LIFULL HOME’S PRESS)
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00722/
この施設は宿泊施設としても個人向け、団体向け両方の側面を持っておりますが、それ以外にも観光拠点施設として、飲食、物販、アクティビティなど様々な要素を多く持つ施設です。kiitos、鹿児島FunRide、パドラーズ等、素晴らしいテナントも入っています。さらには、「日本一海に近い小学校」と言われていた菅原小学校の廃校活用であり、その小学校ならではの教室や体育館、校庭など学校空間を有し、ツリーハウスやプライベートビーチなど最高のロケーションとコンテンツに恵まれています。
一方で、色々ありすぎて、お客様からは結局何の施設かわかりにくい。そして、こんな施設は前例がなく、常に手探りの運営となりました。
最初の1年は知名度も低く、運営的には正直苦戦しました。思ったよりも予約も来訪者も伸びない・・・・。
そんななか開催された世界中から参加者が集まった2週間貸切でのサマースクール「GAKKO」は忘れられないですね。世界中日本中でサマースクールしてきたけど、サマースクールやる場所としてはここが一番良かったと言って頂けたことが嬉しかったです。今はもう開催していないそうなのですが、このような国際的なサマースクールがまた開催してもらえる方大募集!
合宿とか、研修とかするにも、最高の施設だと思っております。私も何度か一緒に参画してますが、とにかく自由度が高く、気持ちの良い時間が過ごせます。
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1年を過ぎたあたりから知名度も上がり始め、春休みから予約もたくさん入り、いよいよ運営が軌道に乗りかけたときに、まさかの新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の感染拡大。数百万円分の予約も全て吹っ飛び、ただえさえ団体客向けの要素が強かった宿泊施設として非常に苦しい状況に追い込まれたのでした。しかし、そのような中でも諦めることなく、教室を2つに分ける工事や、BBQ場の新設などのリニューアルも仕掛けながら(追加融資も!)、開放的な学校空間ということを打ち出し、スタッフ一丸となってこの危機に立ち向かってまいりました。一方でキャンプ場としてはすっかり有名になったのはコロナ禍での嬉しい誤算だったですね。
そして、コロナ禍のなかでも(コロナ関係の助成金等も活用しながら)なんとか少しだけ黒字を出せるようになってきました。これも、スタッフの頑張りと支えてくれているお客様や関係者の皆様のおかげだと思います。とにかく信念だけは捨てずに必死で頑張った結果です。
また【持続可能なまちづくり】を目指し、地域住民、ユクサスタッフ、鹿屋市役所の皆さんと協議やワークショップを重ね【菅原地域づくり協議会】の発足と【菅原地域まちづくり計画】がまとまり、【『学び』を軸とした地域づくり】がスタートしました。
その中で、耕作放棄地を活用して地域の方々が生姜を栽培し、その生姜をつかって「スガハラ 海のジンジャエール」をつくることもできました。クラファンへのご協力もありがとうございました。
ようやく、新型コロナウイルス感染症も落ち着きはじめ、団体予約も徐々に増え始めてきています。いやー、ホント、このコロナ禍のなかよく生き延びました(苦笑)
この5年間は、コロナ禍も経験しながら、常に手探りの、一歩進んで2歩下がり、3歩進むような、地道な運営をしてきたと思います。
正直、私にとっても初めての宿泊施設の運営。というか、こんなに多くのスタッフを抱えての初めての経営でもありました。役員は7人もいるし(笑)
ユクサおおすみ海の学校の経理を通じて、会社を経営するということはこんなにも大変なことなのかということに初めて気づきました。この施設を運営するまで決算書の見方もわからなかったような経営者でしたので。
私は元々建築の設計を主として仕事をしてきましたので、設計士の延長上で会社の代表をしていました。基本的には会社とは言えないような家族経営です。来た仕事をただ一生懸命頑張って設計図を書き、稼ぐ仕事。
しかしながら、この施設の運営は全然違いました。
このユクサの代表になってから、初めて経営というものを勉強し始めたような感じです。私が頑張って動いてもしょうがない。スタッフが動ける環境をつくることが経営者として求められているのです。
ユクサの役員でもあるブルースタジオの大地山社長には、社長としてのたくさんのアドバイスを頂き勉強をさせて頂いています。
また、ビジネススクールや勉強会等にいくつも参加し、経営というものは何なのか、必死でインプットしてきました。(今もアップデート中!)
そのおかげで経営者としても成長できたし(まだまだですが・・・)、この施設を運営することで普段会えないような方々が遊びに来てくれたり、お知り合いになれたりしたのも、自分の財産となっています。
とにかく、不器用な経営者だよなと自分でも思います。
いつも忙しすぎて、私で止まってしまう仕事も多々ありました。
スタッフの皆さんには迷惑を掛けっぱなし。
ただ、私が一生懸命やっているということを理解してくれているスタッフの皆さんも(不満もたくさん抱えながら)自分についてきてくれていることに感謝しかないです。
逆に言うと、こんな社長でも、これだけの施設になっている!
たくさんの人に愛されているのは、一生懸命支えてくれているスタッフ、テナント、関係者の皆様、そして役員のおかげです。
逆に言うと、まだまだまだまだ伸びしろがあるということなんです。(私自身も含め)
伸びしろと余白がたくさんあることが、このユクサおおすみ海の学校の最大のポテンシャルなんだと思います。
なお、私自身、このユクサおおすみ海の学校を不器用に経営しながらも、信念だけは絶対に捨てないようにしてきました。
それは、私に託した人達の期待を裏切らず、必ずこのユクサおおすみ海の学校を笑顔あふれる最高の場にすること。
そこに関わる人達の幸せを増幅させる場であること。そのためにはもちろん稼ぐことも重要。
そして、私はこのユクサおおすみ海の学校のポテンシャル、伸びしろを信じ続けてきました。この大隅・鹿屋のポテンシャル含め。
絶対に、まだまだ伸びる。
手探りで頑張ってきた、この5年。
そして、これからの5年をどうつくるのか。
改めて、私はこのユクサおおすみ海の学校を、心に残る思い出と活力を生む、日本一楽しい学校にすると、宣言したいと思います。
そして、このユクサおおすみ海の学校に関わる全てのひとと地域の幸福度を上げていきたいのです。
それは、働くスタッフの皆はもちろん、役員や私自身も含めてです。
さらには、ユクサおおすみ海の学校があることで、大隅、鹿屋、菅原地域の活性化と持続可能な地域づくり、幸せを連鎖させていくことにつながると嬉しいですね。
まだまだ、未熟な経営者である私川畠ですが、この施設とともにまだまだ成長します。
より魅力的なユクサおおすみ海の学校にするために、企画中のものもたくさんあります。
改めまして、この5年間、数えきれないほどたくさんのたくさんの方々にお世話になりました。
そして、これからの5年間も、ますますたくさんの方々にお世話になりたいと思います(笑)
けしんかぎい( 必死で)頑張りますので、皆々様、これからも応援をよろしくお願いします!!!
たくさんのご利用もお待ちしております!
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